秘境・岩手の山旅…黒森山(837m)&駒ヶ岳(1,129m)

平成26年9月16日
山行日:9月14日…黒森山    9月15日…駒ヶ岳
メンバー:T&Y
アプローチ:石巻→一関IC→紫波IC→盛岡市大ケ生集落登山口  所要時間3時間20分


14日,黒森山
事前に登山口への道順を念入りに調べて行ったのだが何処かで見落としたようだ。
草刈りをしていた女性に尋ねると3kmも来すぎたようですねと言う、丁寧に教えてくれる。
登山口の『大ケ生』ではお祭りが有るから混んでいるかも、私もこれから行く予定だと言う。
しかし,それらしいところが見つからないでチョロチョロしていると又親切な小父さんがこの橋を渡って行けば良いと教えてくれる。人家のない道路をどんどん山中に進む。やがてオレンジ色の幟りが沢山立っている。更に進むと大勢の人たちが車の整理やお祭りの準備をしている。
指示されたところへ車を止めて漸く山登り開始。登る前にもう疲れてしまう。

 
 黒森山登山口       熊の糞   謎の土塁状の構造物  黒森山山頂で




登山口には奇妙な名前の虫壁林道と有る、後で解ったのだがこの地区にある万寿抗金山に関係ある住民の名前だそうです。集落名も大ケ生(ユ)集落虫壁地区というらしい。大ケ生も人の名前だそうです。
40分程歩くと深沢コースと峠コースに分かれる、私共は深沢(ミサワ)コースを登る。
やがて土塁のような構造物が延々と続いている、どう見ても人工の物のように見える。
これは何なのだろうと考えながら歩いていると、登山道に熊の糞が数か所もある。これはヤバイとばかりに笛を吹きながら歩く。しばらくして峠コースから来た二人組に会う、やはりあちらにも沢山の熊の糞があったという。最後の急登を登り切るとポッカリと空いた山頂に出る。西の方には姫神山がピラミダルな姿を見せているが岩手山は雲の中。下山は笛を吹きながら飛ぶように下りて来る。
所要時間、登り2時間20分、下り1時間40分

お祭りの様子です、黄金山神社周辺には4,5軒しか人家が無いのに大勢の人が集まっています。
昔、虫壁地区には万寿抗という金山が有り栄えたそうですが今は昔のようです。


お祭り会場では豚汁と蕎麦を食べ、自分の土産に『金山の里』という日本酒を一本買う。
又楽しみが増えたね。
祭り会場を後にして今夜の宿・永岡温泉夢の湯(金ヶ崎町)へ向かう。源泉掛け流しの綺麗な宿だった。


15日、駒ヶ岳
宿を7時40分出発駒ヶ岳登山口へ。またまた入り口を見落とし居合わせた農家の人に
尋ねると来すぎだと言われる。今回はあまり遠くまで行かないうちに引き返したのでロスタイムが少なくて済みました。延々と続く林道を走ると大きな案内場有り、更に親切に登山口への道順も書いてある。

登山口の案内板  蛇の頭のようなブナのコブ  山頂の神社  山頂にて


登山口が標高560m位で山頂まで600mの標高差を登る。登山道沿いのブナ林は二次林が多く伐採されなかったブナには奇妙な形のコブが有り、特に蛇の頭に似たコブはYは怖いと言う。
登山道はなだらかで良く整備されているが昨日の疲れか中々脚が進まない。それでもあと何メートルという表示が出てからは順調に進む。山頂には立派な神社が有り見晴らしも良い。この山は夏油(ゲト)三山の一つでこの地方では人気の山だという。山頂で休んでいると同じコースを若い人が一人と反対側の夏油からも若い人が一人登って来る。下山途中でも数人の登山者と会う、熊との出会いを心配していたがどうやら無事下山出来た。所要時間・登り2時間40分…40分オーバー、下り1時間40分。
金ヶ崎温泉・駒の湯で汗を流し風変な漬け麺ラーメンを食べ帰路へ。
今回はあまり知られない山々だったが地元ではそれぞれ人気の山らしい。黒森山では金山跡を見学したり、駒ヶ岳では広々とした牧場を眺め、もしかしてここは北海道かと錯覚を起こす景色を堪能してきました。岩手は広いね、まだまだ未知の山が有るので少しずつ楽しんでいきましょう。