あれから72年

平成29年8月7日
 早いものですね、終戦から72年になろとしています。
私の記憶は年々薄れ当時の事を思い出すのが大変です。


 縁あって二十歳の頃、米沢で2年半過ごしました。
私が戦前住んでいた広い屋敷に海軍の将校や陸軍の兵隊が大勢駐屯していました。その中の一人に山形県出身のSatさんという方がいらっしゃいました。母からその方から山形に来たら是非立ち寄って下さいと手紙を頂いていたので一度行って見てくれと言われました。今、そこが何処だったか全く覚えていません。只『川』の字が着いた所だったので多分『川西町』だったのかもしれません。


 米澤の寮の小母さんに教えられバスに乗って出かけました。
Satさんのお宅を訪ねると戦時中大変お世話になりましたと家族全員が集まって言われたような。しかし当時5歳だった私に顔もその他の記憶もなく何が何だかわからないまま歓待されたと記憶しています。
一つだけ強烈に覚えているのはお茶受けに大盛の砂糖を出されたことです。
返ってから此の事を寮の小母さんに話したら、この地方の最大の歓待の意思表示だという事らしいです。


 あれから早55年も過ぎました。私の記憶も曖昧になってしまいましたが、忘れてならない事はあのような悲惨な戦争を2度と起こしてはならないことですね。だが最近の日本は昔に返ろうとしているような気がします。今政治に関わっている人達は戦争を全く知らない人達です。教育勅語等朗読させる学校は要らないと思います。
愛国心は大事ですが教え方が間違っていると思います。
平和で安寧な暮らしが出来る様みんなで努力して行けたらいいですね。