『イザベラ・バード』が歩いた羽州街道を行く

平成29年7月19日
旅した日:7月15日〜16日
同行者:T&Y

森吉山登山後、秋田から青森に通じる羽州街道を歩いてみました。
今回運よく鷹巣大太鼓の演舞をまじかで見ることが出来ました。
7月15日は江戸時代より以前から綴子神社の例大祭が有りこの大太鼓を奉納する習わしがあったようです。鷹巣大太鼓会館近くの広場で大きな太鼓に10人位乗っかり演奏する様はまさに勇壮というほかはありませんでした。イザベラ・バードは7月下旬ここを通っていましたから、大太鼓を観ることは無かったようです。




鷹巣から県境の矢立峠に向かうと道の駅が有ります。この近くに旧矢立峠の街道が残っています。極最近入り口に看板が設置され解りやすくなっています。以前訪れた時は何処かよく解らず、歩くことが出来ませんでした。街道と言っても登山道と同じで人一人が歩けるくらいの幅しかありません。昔の名残でしょうか天然杉の巨木が残っていました。バードが歩いたのは7月下旬なのですが、この年は大変な豪雨が続き碇ケ関に向かう途中の橋がことごとく流され大変苦労したようです。今は車だと20分位いで行くことが出来ます。



碇ケ関から黒石に向かい『コミセ通り』を見て歩きました。雪国の知恵で家の表側に下屋をおろし、雪が降っても歩けるようにした今で云うアーケードです。これは新潟県内ではよく見かけます。黒石の『コミセ通り』はかなり古く築百年以上たっているようです。現代ではかなり不便だと思うのですが。バードはここが気に入ったか3日位逗留しています。彼女はここから青森の船着き場へ行き北海道へ渡っています。
私も断片的ではありますが彼女の歩いた栃木、日光、会津、越後、置賜、羽前、羽後、津軽と追いかけてみました。歩くしか交通手段がなかった時代(約140年前)とはいえ良く歩いたもんだと感心しています。北海道は道南を歩きましたから残りはもうわずかになりました。来年にでも残りの区間を歩いてみたいと思います。