はるかなる尾瀬

 『はるかな尾瀬』へ行ってきました。尾瀬福島県口桧枝岐は遠いですね。
若い時分には早朝出発、その日のうちに尾瀬に入れたのですが、今はそんなこと出来ません。
途中会津若松大名行列のお祭りに巻き込まれ渋滞、通常5時間で行く所6時間かかりました。
桧枝岐の宿は快適で地場の特産品のご馳走ばかりでした。人口約600人位の村だそうですが
殆どの人が尾瀬に関わる仕事をしているそうです。

行った日:9月23日 桧枝岐温泉泊
      24日 沼山峠口から尾瀬ヶ原・原の小屋泊
      25日 尾瀬ヶ原から沼山峠口⇒湯野上温泉
      26日 帰路

メンバ―:後期高齢者のT&介護人のY
コース :桧枝岐沼山峠バス停⇒沼山峠展望台⇒尾瀬沼⇒沼尻平⇒白砂峠⇒尾瀬ヶ原(小屋泊)
     帰路同じ


尾瀬は今まで3回程行っていますが10年前とは体力に大きな変化が有り、ましてや山登りはドクターストップの身でしたので不安はありました。尾瀬と言えば木道をルンルン気分で歩くイメージを抱かれる方が多いと思いますが、今回のコースはそんな生易しいものでは有りません。コースは8割方木道ですが石のゴロゴロしたところもあり沼山峠、白砂峠と二回登り下りを繰り返します。行き4時間、帰路4時間30分と有りましたが、私共はややオーバーしましたが何の事故もなく歩くことが出来ました。

  尾瀬沼     焼失した沼尻休憩小屋 尾瀬沼から至仏山 燧ヶ岳と見晴らし小屋


シルバーウィークも終わり登山?客もマバラでのんびりの山旅を楽しみました。残念ながら入山する直前の21日昼頃沼尻休憩所が火事で全焼、使用不能となっていました。ここから燧ヶ岳が目の前に見えます。余りにもでっかく見えるので写真で見る燧ヶ岳と見間違うほどでした。20年位前の6月、某山岳会主催のツアーに参加した時この山に初めて登りました。この年は格別に雪が多く山頂は真っ白、木道は殆ど見えない状態でした。主催者側はツアー客は登山中止を決断しましたが私は納得できないと言って只一人登山メンバーに加わりました。当然彼らは私を無視、自分たちのペースで山頂へ。快晴に恵まれ双耳峰の一つ俎粠から直接この沼尻休憩所に下りて来た事が懐かしく思い出されました。


モクモク歩いて歩いて尾瀬ヶ原に着き草紅葉(枯草の草原)を眺めて帰って来ただけですが、なんか胸がスーとした感じがしました。翌日は雨が強くなり暫らくぶりに合羽を着ての歩きでした。雨も良しと言いますがやはり晴れた日の方が良いですよね〜。

大内宿の案内板   神社から見た大内宿


下山後は体力を考慮して桧枝岐から2時間30分ほどの処にある湯野上温泉に泊まり帰りました。
宿へ入る前に雨の中大内宿へ立ち寄りぶらぶら見学、連休中は大渋滞で大変だったとか。


山は私にとって心を安らかにしてくれる大切な存在です。ドクターストップ後は山らしい山には行けませんが今回往復9時間歩けて満足でした。


残念なことが一つ見かけました、それは日本鹿が入り込み高山植物を食い荒らしていることです。道端に生えているお化けのようなミズバショウが大分食いちぎられていました。早い内の対策が必要かと思いますね。其れと湿原が乾燥化してカヤがかなりの勢いで侵入しているようでした。自然を現況のまま守るのは大変な努力とお金がかかるようですね。