あれから50年

平成27年7月18日
綾小路きみまろ』さんのあれから何十年と言うセリフでは有りませんが、時間が過ぎ去って行くのは早いものですね。

私共は結婚して早50年目に突入です。結婚した当時の月給が2万円位の時代です。好きだと言って一緒になってみたものの生活が成り立つか考えてもみませんでした。若気の至りというやつですね。周りの方々から助けられ、家賃只で手当を貰える管理人という仕事をYが見つけ何とか暮らすことが出来ました。


結婚式には両親が遠方からやって来て式場のホテルに泊まり、翌日一緒に来た妹と5人で新婚旅行に出かけました。長野の善光寺まで同行しお参りを済ませた後別れ、私共は志賀高原に向かいました。乗り合わせた路線バスには女性の車掌が乗っており切符切りをしていました。乗客は少なく最後は自分達だけになりました。何処を通って行ったか忘れましたが、何故かBGMが終始流れていました。
千昌夫》のデビュー曲《星影のワルツ》でした。新婚旅行なのに《別れる事は…》でした。気の利かない車掌だなぁーと思いながら1時間ほど我慢して目的地に着きました。これだけは忘れえぬ思い出ですね。


同行した両親は既に他界しましたが、父親56歳、母親92歳で亡くなりましたので二人の平均位生きています。これからは新幹線に乗っているような気分で時が過ぎて行くでしょうね。所詮人は旅人だとあの松尾芭蕉が書いていましたが生ある限り真っ当に生き続けたいと思う此の頃です。