みちのく一人旅…白地山&戸来岳

平成24年6月24日
 高層湿原の有る白地山と荒唐無稽な伝説の地にある戸来岳を訪ね、みちのく一人旅に出掛けました。
6月23日、白地山へ。自宅出発am3:40→一関IC→小坂IC→鉛山峠登山口到着am7:40
天気予報通り雨、タケノコ採りの最盛期とあって入山料徴収の番人が軽トラでやってくる。『山に登っのかい、最悪の日に来たなぁー、料金は良いよ』と言って去ってゆく。うんー、最悪だなぁー。どうしようかと暫く思案、せっかく来たのだから雨具を着てカサをさして歩きだす。この山、登山口と山頂の標高差が200m足らずのようで殆ど水平移動になる。途中タケノコ採りの小母さんと出会う、『採れましたか』『いやーさっぱしだ』と言う。『1,000円も払ったんだから元を採ってくださいよ』と話し別れる。
小刻みに登り降りを繰り返し木道の有る広い湿原に到着、山頂はもう直ぐのようだ。がしかし、此の木道がクセモノである。
緩い上りになっていてツルツル滑る、こんな所で転倒してケガでもしたら大変。特に下りは神経を磨り減らして歩く。
登山口に着いた頃もう脚がパンパン、おまけに攣ってくる、漢方薬を飲んでしばし休憩しする。登り下り合計約6時間、
結構なアルバイトだった。高層湿原はガスの中、収穫なし。木道だけが印象に残った山行だった。

  白雲亭展望台   湿原の木道     白地山山頂






 冷え切った身体を温泉で温まろうと十和田湖南岸を回り青森に入り戸来岳の麓の新郷温泉館に行く。フロントに素泊まり
4,500円と有るので今夜泊まれるかと訊ねるとOKの返事、泊まることにする。今回宿は予約せず車中泊しようと準備して
行ったが雨だし、脚を伸ばして暖かい布団でゆっくり休むことにする。宿泊費は食事とビールで1,300円、合計5,800円也でした。

 6月24日、戸来岳へ、今日は曇り空です。宿をam6:00に出て戸来岳登山口の平子沢へ行く。広い駐車場と水洗トイレ、
吾妻家等が整備されている。今日も一人旅になりそうだ、登山届を出そうと其れらしき物を探すが無い。登山口は広い舗装道路になっている。登るにつれ下草が綺麗に刈り払って有る、足跡から見ると昨日あたり刈ったようだ。これが山頂まで延々と刈り払って有る。この山の印象は登山道が良く整備されていること、ブナやダケカンバの巨木が多いこと、山頂までのアプローチが初め緩やか最後の1時間は急登になっていて気分良く登れたことかなぁー。
 戸来岳は大駒ケ岳と三ツ岳からなっているようだ。大駒ケ岳の山頂に着いた頃雨が降り出す、イチイの木もすっかり雨で濡れ光って見える。三ツ岳までの道は薮になっているので今日はここで引き返すことにする。
山頂から少し下りた処で5人のパーティーと出会う。やはり人気の山のようで悪天候でも登る人がいるようだ。
その後又4人の登山者と出会う、昨日は全く一人旅だったのでほっとする。人が多いのも嫌だがいないのも淋しいね、
登り下り合計4時間でした。

ダケカンバの巨木  イチイのある山頂   ブナの巨木   広い駐車場








 戸来岳の由来については諸説あるようでヘブライが鈍って戸来になったとか、此の新郷村にはあのキリストの墓が有ると言う。
キリストは処刑をまぬがれ安住の地を求めて此処へやって来たとか。誰も本気でそう思っている人はいないでしょうが道路の
高い所に取り付けてある案内板にしっかりと書いてあるから不思議ですね。
 今回のみちのく一人旅は雨に祟られさんざんでしたが最後は秋田の大湯温泉(250円)で汗を流し自宅にはpm5:00無事到着。
次回は何時になるか今度は天気予報を良く見て出掛けましょう。