白神山地を歩く…藤里駒ヶ岳&小岳

平成24年6月30日
 世界自然遺産の山・白神山地を訊ねて又北東北へ行ってきました。天気は晴れの日が続いているようだし、先週は雨で散々な思いをしたのでリベンジの気持ちが大きいかなぁー。

6月29日  藤里駒ヶ岳(1,158m)へ  深夜12時10分自宅出発、何時ものように東北道・前沢SAで仮眠、am4時頃目を覚まし
24時間営業の食堂で朝食を食べ目的地へ出発。秋田道は能代ICから無料で目的地の二ツ井町まで伸びている。これから山中に入るのでガソリンを満タンにしてゆく。藤里町の中心部に『白神山地世界遺産センター』が有る、朝早いため閉館してあるので素通りする。ここから登山口まで車で1時間30分以上かかるらしい。
 
 国道317号線を北へ向かって走るがなかなか登山口に着かない、心配になり地元ナンバーの作業服姿の車を捕まえ訊ねるが自分たちの現場までしか道は解らないと言う。間違えたら引き返そうと覚悟し更に進むと大きな看板が出てきてここは白神山地世界遺産区域であると書いてある。直進は去年訊ねた『暗門の滝』など有る西目屋村へ、左折すると黒石沢林道駒ヶ岳登山口と有る。林道と言ってもしっかりと舗装してある、終点に着くと既に5、6台の車が有る。タケノコ採りらしい、更に又1台来るやはりタケノコ採りだと言う。今日も一人旅になるようだ。

 駒ヶ岳登山口      湿原??     駒ヶ岳山頂で     小岳から観た駒ヶ岳 車中泊した公園                






 登山口から間もなく湿原に入るが温暖化の影響か湿生植物はあまり見られず灌木や巨大化した水芭蕉等が有るだけ。湿原は3箇所有りニッコウキスゲが少しだけ咲いていた。山は上り1時間40分、下り1時間と誰でも登れる山です。登山の対象としては物足りないですね。下山後温泉目指して車を走らせていると朝、道を訊ねた連中が懸垂下降のスタイルで法面工事をしていました。こちらの方が面白そうです。湯の沢温泉で汗を流しロビーで一休み、宿の主人がずいぶん遠くから来ましたねと言う。なんでもここの息子さんが石巻専修大に行っているとか。こんな遠くから良くも石巻の大学へ進学したものだね。

 今夜は素波里湖畔の駐車場で車中泊、ビールを飲んでお休みー。


6月30日  小岳(1,043m)へ  小岳へは此処の駐車場脇の粕毛林道を通り終点が登山口になっているという。
終点まで20km、ハンドルをしっかり握り右へ行ったり左へ行ったり崖から崩れた拳大の石に乗り上げないように注意しながら最高速度20kmでそろりそろりと走ること1時間10分漸く登山口に到着。駐車場脇には水洗トイレと休憩小屋が有る、これは世界遺産登録のため設置したものなんでしょうね。勿論今日も一人旅になりそうです。熊避け対策にラジオ、鈴をしっかり準備し登りに懸かる。初めのうちはなだらかな林道跡を1km程歩くと階段が現れ間もなく尾根筋になる。日差しは強いがブナなどの原生林のお陰で木漏れ日程度で済む、大変気持ちの良い登山道でした。
 小岳の山頂付近は白神山地の核心部に入るらしく登山道の下草は刈り払いがなされていない、歩きづらい。世界遺産とはこんなものか? 山頂からの展望は良く昨日登った駒が岳や津軽のシンボル岩木山が見える、西の方に目を向けると白神山や向白神山などが望まれる。昨夜良く寝たので今日は調子がいい、下山に懸かりもうすぐ林道跡に出るころ人の声がする。暫く広い所で待っているとシルバー3人組が登ってくる。地元秋田市から来たという、ずいぶん遠くから来ましたねとねぎらわれ別れる。


 又あの林道をそろりそろり走る、帰りは大分慣れたので順調に走れたが万が一こんな所で事故ったら歩いて助けを求めなければならない。少し広い所で一休みしようとしたら此処はケイタイが通じますと看板が立っていました。試しにケイタイを出してみると三本アンテナが立ちました。

粕毛林道入口 林道脇に積まれた杉の間伐材 木漏れ日の登山道  白神山方面 岩木山    駐車場脇の水洗トイレ






 白神山地世界遺産めぐりの山旅は山登りよりアプローチの林道で大いに悩まされた旅でした。帰りは少し能代寄りの三種町
森岱温泉ゆうぱる(300円)で汗を流し帰宅しました。北東北の山も3回旅し6箇所登りました、今度は大朝日へ出掛けましょうか。朝日山系でいまだ登っていない気になる山『摩耶山1,019m』が有ります、何時か登りたいのですが一人歩きではかなり不安が有り躊躇しています。クライミングのテクニックのあるパートナーが周りに居れば心強いのですが。でも多分一人で行くことになるでしょう、動ける時間がそう残されていないので…。