宮城の低山歩き・翁倉山(532m)

平成23年11月27日
 天気予報では天気も良く平年より気温が高くなると有りました。S君からも誘われていたのでYと二人で直接現地に
出掛けました。私どもは脚が遅いので30分早く登山口に着き先に登り始めました。


倒木で塞がれた登山道                    山頂から南三陸町志津川湾を望む

 山頂には1時間45分で到着、風もなく温かく暫しのんびりと北上川方面を眺めていました。
間もなく迷彩色姿の登山客が現れる。Yはすかさず自衛隊の方ですかと声を掛けるが、塩釜から来た只の登山者だと言う。
何時も此の恰好で歩いているので時々間違えられるという。

 やがてS君のグループが山頂にたどり着く。今回初めて会う人が多く、年齢的には30代から40代の男女7人連れでした。
アメリカから来たというAltのショーン君、東京から女川に来ているというMoさん夫妻、S君の会社の人、幼稚園の先生、

市役所職員等多彩な顔ぶれでした。暫し休憩後下山は周回コースを回ると言う。S君先導で下るが藪が多く登山道が
ハッキリせず下山に1時間30分も掛る。すっかり汗をかいたので近くの追分温泉で汗を流し解散する。

 帰路、震災の被害が大きかった北上川河口周辺を歩いて見る。

  橋げたが落ちた北上大橋は仮設で復旧なっています     石巻市北上総合支所(旧北上町)の被害状況
 

 此の周辺は甚大な被害を受け見るも無残な姿でした。Yの希望で右岸の大川小学校へ行ってみました。

   弔問客が絶えない大川小                  
  

 今回も被災地の低山に出掛けましたが山は相いかわらず私共を迎えてくれましたが、被災地を目の当たりにして
何と表現していいのか解りませんでした。北上総合支所では50数人の方が亡くなったとか、又大川小では児童70数人
が亡くなれたとか、あまりにも自然に対して人間は弱いのか思い知らされました。大川小の有る釜谷集落は全く何も無く此処に
人が住んでいたのかと思われる痕跡すら見つからない状態でした。

 人間は自然に逆らって生きて行くことは出来ない事を存分に知らしめられた震災だったと深く感じさせられました。