我が家の修復工事(その2)

平成23年9月1日
不同沈下による家の傾きの修正も佳境に入り外周りは1m四方位掘削し基礎と地盤の間にジャッキを取り付けます、建物の中央部は奥行き6m位のトンネルを掘りをジャッキアップしました。水平の調整に2日位懸りましたが漸く歩いても違和感を感じなくなりました。


左 掘削したトンネル   右 ジャッキアップ後の固定状況

掘削したトンネルを見ていると『大脱走』のシーンで見たような人間が這って進む位の穴でした。アップした後は鉄パイプで固定させ、全部終わった時点で生コンを投入しました。投入した生コンは約10リューベでした。コンクリートと基礎の間に出来る空間にはセメントミルク(セメントと安定剤を混合したもの)を圧入し完了です。使用するセメント(25Kg)は約150袋です。


左 生コン投入 中 セメントミルク圧入装置 右 圧入口

人間は通常水平な部分で生活しています、やはり少しでも斜めになった床の上で生活するのは違和感を感じますね。私は時々車中泊しながら山登りをしていましたが、車が水平にならないと寝ずらい物が有りました。世の中まっすぐな物はまっすぐに、平らな物は平に成っているのが一番合理的ですね。これで修復作業の第一段階終了です。後の内部の修復は建築関連の職人不足のため気長に待つしかないようです。これは待っていれば修復可能ですが、原発事故の被災者は待つ事は不可能でしょう。大変気の毒ですが他へ移転しないといけないんでしょうね。国は此の事をはっきりと言い補償し早く安心して生活できるようにしてあげて欲しいものです。