イザベラ・バードの辿った道を訪ねて

平成23年8月28日
 秋の気配を感じる日曜日の朝、今日は工事業者が休みなのでYを誘ってドライブに出掛けました。行き先は今から133年前(明治11年)イギリスの女性旅行家、イザベラ・バードが歩いた山形県置賜地方米沢市南陽市長井市等)を回ることにしました。Yには全く興味が無いようですが最初に行ったのが『ハイジアパーク』と言う名称の温泉施設です。三セクでやっているのか入浴代金300円を支払い先ず温泉に浸りました。館内にはバードの関連資料が展示してありました。当時旅行に着用していたと思われる衣類などあまり数は有りませんがバードが書いた『日本奥地紀行』に載っている物と同じでした。

左の写真はパンフレットから転載したハイジアパークと展示資料です。133年前にバードが観た日本は明治維新からわずか10年後です、良く観察しスケッチなどしたり当時の日本がどんな状態だったか解る貴重な本だと思っています。私はなぜか彼女の足跡に興味を持ち、越後米沢街道の十三峠(越後川口から羽前小松までに有る13の峠)の一部の黒沢峠入口まで行って見た事が有ります。藩政時代に上杉藩が築いた街道で峠道には石が敷き積めて有りました。只残念なが峠を越えた市野々の集落は横川ダムの建設により水没し、行くことは出来なくなっていました。バードが十三峠の一つ、宇津峠から見た置賜平野を東洋のアルカディアと称賛したと有ります、今日は車で行ける十部一山(南陽スカイパーク)へ行き置賜平野を眺めて来ました。

南陽市特産のブドウ畑を過ぎて山頂に着くとそこでは大勢のハンググライダーを楽しんでいる人達がいました。空から置賜平野を見たら気持ちがいいだろうなと思いながら展望台から置賜平野を俯瞰しました。展望台の直ぐ下に見える白竜湖はバードか通った時も灌漑用ため池として有ったと書いていますからかなり古くから活用されていたようです。今日はぶらっと出てきてバード関連の施設を見学しましたが又の機会にバードが苦労して歩いた十三峠を踏破してみたいと思います。