我が家の修復工事(その1)

平成23年8月25日
 今週から震災で傷んだ我が家の修復工事が漸く始りました。第1段階として地震で東西方向に110m/m傾いた不同沈下の修正作業を始めました。平成6年に新築した時は自信を持って建てた積りでしたが、元来軟弱地盤だったため今回の巨大地震で傷んでしまいました。半壊と判定され地震保険が下りましたのでその範囲以内で修復しようと計画しています。家は基礎が大事だということが良く解りました。

 不同沈下による家の傾きの修正方法には大別して4種類有りますが今回は耐圧板工法で行うことに成りました。この工法は普段通り生活しながら工事が出来ますから大変ありがたいです。このような工事をする業者が近場になく義兄の紹介で一関市の専門業者を紹介してもらいました。今回の巨大地震で我が家のような不同沈下は液状化現象の激しかった千葉県等に集中し、関東・関西の業者がそちらに集中しなかなか東北地方で探すのに苦労しました。

 現在我が家に来て作業している人達は一関市の業者の協力業者として遥か遠く四国から来ています。仙台市に拠点を構え5月の連休明けから仕事をしているそうです。年内中は当地で頑張ってゆきますと言っています。皆若い人たちで30代から40代位の人達です。

耐圧板工法の概略は以下のように成っています。左…概念図、中…我が家の修復箇所、右…ジャッキを取り付けた様子
 

 基礎の下を掘削したり家の真中へはトンネルを掘り進んで行きジャッキを取り付け基礎毎持ち上げ修正し、その後コンクリートやセメントペーストで充填し完了となるようです。3週間位懸るそうです、今まで見たことのない作業ですから、毎日興味を持って眺めています。これが終わったら内部の修復工事に懸かりたいのですが依頼している業者はまだ打ち合わせに来てくれません。この大震災で建築関連の職人が引っ張りだこでどうなる事やら心配です。気長に待つしかないようです。