お盆

平成23年8月15日
 あれから66年、当時私は5才でした。玉音放送を自宅の庭で大勢の兵隊さんと一緒に聞いた記憶が残っています。当時の思い出は、近くの松島基地が米軍の艦砲射撃受けると言うので隣村に疎開したことぐらいでしょうか。幼い日の記憶は薄れゆきましたが、3月11日の大震災は忘れ去ることはできません。この大震災と66年前の戦争と比較する事に無理がありますが、戦争は人間が起こしたもの、地震津波は自然が起こしたもの。特に今回の震災は無差別に根こそぎなぎ倒した無慈悲な災害だったのではないでしょうか。誰を恨む事も出来ませんが自然のなせる業には人間の力は全く及ばないことが良く解ったことでしょう。

 首都圏に住む娘が帰省すると言うので仙台まで車で迎えに行きました。普段なら仙石線を利用して最寄りの駅まで来るのですが、大震災で沿岸を走っていた線路や駅舎が大きなダメージを受け復旧の見通しは全く立たず、部分運転しかしていないのです。仙台から石巻へ来るにはバスを利用するかマイカーしかありません。
仙石線の不通区間

 マイカーで仙台へ行くにはR45か三陸自動車道を利用します。震災の恩恵の一つに罹災証明が有ると無料で通行できます。そのためほとんとの車が一般ゲートを通過します。三陸道は何時も渋滞、先日も仙石線中野栄駅三陸仙台港北ICから5分、しかも駐車場完備され使いやすい駅です)に娘を迎えに行きましたが普段なら30分で行けるところ1時間10分も掛りイライラの連続でした。

 お盆もあっという間に終わりましたが震災で犠牲に成られた方々の心はいつまでも癒されないでしょう。せめてねんごろに弔ってやることが生きている者の務めでしょう。これからご先祖様のお墓参りに行って来ましょうか。