朝日連峰異常なし

平成23年7月8日
梅雨の晴れ間を狙って朝日連峰に登ってきました。
メンバー:単独
コース:日暮沢→清太岩→ユーフン→竜門山→西朝日岳
7月6日、am3時10分出発、三陸道が夜間工事で通行止めの為一般道から東北道大和ICへ、日暮沢登山口6時10分着
所要時間3時間 何時もより30分多く掛る。
駐車場には平日にも関わらず既に6〜7台止まって居る。清太岩までのキツイ登りを3時間も掛り辿りつくと汗も出なくなる。青空の中に朝日連峰の山々がクッキリと見える。うーん素晴らしい。
左から大朝日岳、中岳、西朝日岳                左から寒江三山、以東岳

ユーフンから竜門山までは大分楽になる。しかし暑いせいか竜門山到着は12時を少し回っていた。しばし休んでから西朝日岳へ向かう。がしかし、西朝日岳への上りに掛った頃突然右足に激痛が走る。何と筋肉痛だ、しばしケァするがなかなか治まらない。このまま進んでもし途中で歩けなくなったら拙いと考え竜門小屋へ引き返すことにする。振り返れば飯豊連峰も良く見える、梅雨だと言うのに今日は素晴らしい天気に恵まれ来た甲斐があったなぁーと見惚れる事しばし。
飯豊連峰                           竜門山と避難小屋

竜門山には午後1時30分に引き返す。早く休みたいと思いメールは小屋に着いてからで良いとすぐ下りるが此処でミスマッチが始まるとは想像も付かなった。小屋にはまだ誰もいない。暫く横になり休んでいると一人2階に上がってくるなり疲れたといって横になる、この人も西朝日岳の途中から引き返してきたという。携帯を取り出しメールしようとすると圏外の表示、あれ以前此処で使ったことが有ったのに可笑しいと思い外へ出てアッチコッチ歩くがダメ。すると又一人来て此処は携帯が使えないですよと言う。
うーん、まァーいいか今日は此処に泊まるかもしれないとYに言ってきたからと思い小屋に入り休んでいると夕方6時頃になってヘリが飛んでいる、しばし旋回した後大朝日岳の方へ行き、引き返して来て寒河江方面飛び去ってゆく。小屋の住人達は遭難事故でも有ったのかなぁー等と口にしている。暫くすると又やってきて今度は小屋の傍でホバーリンクしながら一人の隊員が降下し小屋に向かって走ってくる。小屋に居合わせた7人全員が外に出る。すると隊員が私の名前を呼ぶでは無いですか。何かありましたかと逆に質問すると家族から捜索願いが出ているという。えー、それは大変申し訳ありません、携帯が繋がらなかったので連絡出来ずお騒がせして誠に申し訳有りませんと平謝りに頭を下げる。隊員は了解しましたと言ってヘリに戻ると居合わせた女性の一人が此処に泊まるの解って捜索願い出したということは自宅の方で何か有ったのではないですかという。何か急に不安になりまんじりともしない夜を過ごすことになってしまいました。


7月7日、5時30分小屋を出て竜門山で携帯を使える場所を探す。漸く雪渓まで下りて使えるようになり,Yの携帯に電話するも繋がらない、再度固定電話に電話するが出ない。やむを得ず長男に電話しYが電話に出ないがどうかしたのかと聞くと、何と私が遭難したから登山口の日暮沢まで昨夜行きましたと言う。何でそうなったのか理解できないままYの携帯にメールしてから次男の嫁に電話を入れると漸く事情が解る。間もなくYから電話あり、後輩のS君とTomiさんのお父さんと日暮沢小屋に昨夜泊り、今S君と二人でそちらに向かって登っているという。何が何だか理解できなかったが今から下山するから登ってこなくてよいと言うが、いや行くと言う。
今日も天気が良く本来なら大朝日岳を回って下りようと思っていたが全てを取りやめまっすぐ下山することにする。清太岩からメールすると間もなく電話ありゴロビツに居ると言うのでそこで待つように指示すると、漸くそうすると言う。ゴロビツで合流し暫く一緒に下山するがTomiさんのお父さんが下で待機していると言うのでS君に先に下りてもらい無事に下山中であることを連絡してもらう。Yと二人になったのどうしてこんな事態になったのか尋ねると以前竜門小屋で携帯を使ったことがあるのに今回一度も連絡無いのは何か体調に異常があるらだろうと考えこのようになったという。しかし、携帯の通信方法の変更で使えなくなったことが認識されていなかったため山形県警から無事を確認した言う連絡をもらっても尚疑がっていたようだ。今回の件では関係者に多大な迷惑を掛けてしまい大変申し訳なく思っています。思い込みと情報不足が事を大きくしてしまったようで今後の反省材料にしたいと思っています。
ウスユキソウ                          ヒメサユリ