水鏡

平成23年5月16日
体内時計が太陽に反応し目が覚めてしまう年寄り病に侵されてから久しくなります。今日も朝5時、定刻通り起床しYと一緒に
散歩に出掛けました。石巻には珍しく風が無くさわやかな朝でした。何時もの田んぼ道を歩いていると、東の空に太陽が昇り始め
津波で冠水した田んぼの除塩の為、代かきして水張りしてある田んぼが湖のように見え、それに曾波神山や石巻赤十字病院
建物が映っていました。将に静止明鏡のごとくでした。

何時もなら5月前半に田植えが終わっているのですが、今年は大分遅れているようです。この石巻赤十字病院の周りの田んぼも
津波の被害があり、海水が上がってきて暫く引かない状態が続きました。ここを通ると磯の香りがしましたが最近は除塩作業が
効したのか匂わ無くなりました。今月末頃からは田植えが始まることでしょう。
石巻赤十字病院の駐車場にはまだ沢山の県外の日本赤十字社の車が止まっています。この地方の拠点病院として活躍し、
テレビ等で何回か報道されていましたが、本当にご苦労さんでした。
早起きは三文の徳と言われていますが、今朝は珍しい光景を見ることが出来て何か幸せな気分になりました。