親子の絆について

平成23年5月26日
 昨夜NHKのニュース9を見ていましたら福島県南相馬市の酪農一家の話題を取り上げていました。大越アナのレポートを交えた
臨場感ある放送だったと記憶しています。原発事故の影響で南相馬市から郡山市に避難した中3の息子が親の酪農を将来継ぎたいが今は出来ないので一生懸命勉強してよりレベルの高い高校へ進学し、将来親の酪農を継ぎたいと言う息子と、本当はこんな状況で酪農は継続出来ないのだが、息子の思いを無駄にしたくないので頑張って酪農を続けたいという父親、見ていて涙が出てくる素晴らしいレポートだったと思います。


 5月の連休に帰省した娘夫婦は大手電機メーカーT社に勤め原発関連の仕事に従事していると聞いていましたので、親バカ丸出しで今回の原発事故を踏まえてリストラされるのではないかと心配していると言いましたら、そんなこと心配しなくても良いからと嗜められました。確か一週間程前でしたかT社の社長の記者会見の模様をNHKのニュースで取り上げていました。社長曰く、原発についての経営戦略は考えざるを得ないが今慎重に検討しているところであると言っていたような気がしました。はたしてどうなる事やら心配です。


 翻って近くに住む建設関連の仕事をしている息子達は震災直後、これからの仕事はどうなるのか不安である事を吐露していました。、最近は震災特需と言うと語弊ががありますがテンテコ舞の忙しさのようです。私が旧知の顧客の要望を伝えると余計な口出しをしないでくれと言わんばかりの勢いです。


 子を思う親の心と親を思う子の心にはかなり隔たりがあるようです。親子の絆、地域の絆、いろんなの絆を原動力にし復興に取り組むめば必ずや大きな力となり、復興を成し遂げる事が出来るのではないかと感じるこの頃です。
あの南相馬市の酪農一家を見習いたいものだと思っています。